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【コラム】塗装はなぜするのでしょうか?

2023年5月25日


建物の保護



建物は紫外線や雨・風等から様々な影響を受けています。そのことにより、建物は徐々に劣化していってしまいます。


例えば、金属は空気中の酸素等に触れることで、酸化し錆が発生してしまいます。また、傷んでしまったまま放置してしまうと、保護機能が働かず建物劣化の原因物質の侵入を防ぐことができません。


その問題を解決するために塗装することによって、建物を劣化などから保護する役割を果たしています。




建物の美観

 塗膜は雨や紫外線等の影響により劣化が進み傷んでしまいます。

埃や錆、カビ等も付着しやすくなってしまいます。新築時のような色合いやツヤは、経年劣化によって色褪せてしまいます。周りに与える印象や効果もあるので、景観や地域性・公共性に配慮しなくてはなりません。


チョーキングが起こっている塗装
チョーキングが起こっている塗装

お住まいの地域や環境、塗料の種類や下地の素材によって異なりますが、塗り替え目安として外壁は7~12年、屋根は5~9年、鉄部や木部は3~5年程度です。 塗り替えを考える際のサインとして、外壁のヒビや鉄部の錆、外壁を手で触ったときに付着する粉(チョーキングと呼ばれています)で判断することができます




機能性



現在は建物の保護・美観目的だけでなく、様々な機能をもつ塗料があり、目的によって建物の種類や施工部位、地域等に合った機能をもつ塗料を選択する必要があるでしょう。


例として、遮熱・断熱・防音・結露対策・消臭・防汚というような多機能を持つものがあります。 しかし、経年劣化によって劣化し、機能を発揮しづらくなってしまいます。 また、保護機能と同様に放置してしまうと本来の役割を果たさなくなってしまいます。機能・効果を持続させるためにも、塗装は必要です。




塗装の種類


  • アクリル樹脂塗料

ツヤ消しとツヤ有りがあります。特徴として無色透明で、高温でも変色に強く耐候性は5~7年です。 コンクリートの仕上げに使用され、内壁には防カビ・抗菌塗料としても使われています。 金属類やプラスチック面にも塗装可能です。


  • ポリウレタン樹脂塗料

ツヤ消しとツヤ有りがあります。特徴として無色透明で、高温でも変色に強く耐候性は5~7年です。 コンクリートの仕上げに使用され、内壁には防カビ・抗菌塗料としても使われています。 金属類やプラスチック面にも塗装可能です。


  • アクリルシリコン樹脂塗料

透湿性に優れ塗膜に水分が溜まりにくいため、剝がれや膨れ等を防ぐことができます。更に紫外線にも強いので色褪せも起こりづらく、長期間塗膜を清潔に保つことができます(10~12年以上) 汚れにも強いので塗装後の手間があまりかからないのもポイント。


  • フッ素樹脂塗料

主に建物の外装で使用されています。現在では、コーティング剤としても使用されており15~20年以上、塗り替えを必要としない耐候性です。アクリルシリコンと同様に汚れも付着させにくい特徴があります。


  • 無機×有機 ハイブリッド塗料

無機の特徴である優れた耐候性と有機の特徴である耐クラック、耐屈曲性の双方を兼ね備えた次世代の水性塗料です。 普及品のシリコン塗料の約2倍の耐久性を持つので、一度塗ったらしばらく塗り替える必要はありません。 耐用年数は20年程度。費用的にはウレタンやシリコンよりも割高ですが、耐用年数が2倍なので長い目で見るとお得になることになります。


  • 防水塗料 (アステックペイント)

100年ペイントのコンセプトで人気のアステックペイントの塗料はメーカー保証付きが特徴です。塗料に応じて5~10年のメーカー保証がついています。屋根や外壁からの漏水トラブルは建物の劣化を早め、また内装や家具家電にも被害が出る場合があります。この防水塗料は600%以上の伸縮性能で、ひび割れに追随し外部からの水の侵入を防ぐ耐水塗料で耐用年数は15年程度です。


  • 遮熱&断熱塗料(ガイナ)

宇宙技術を民間転用して作られた塗料です。 ロケット開発に際して、打ち上げ時の熱から機体を守るためにロケットの先端に塗布する断熱技術を住宅用の塗料としたものがガイナです。屋根・外壁に塗るだけで太陽光の影響を約95%反射し、夏涼しく、冬場は遠赤外線として再放射されるため、より暖かいお部屋となります。ガイナの耐用年数はおよそ12~15年程度で、エコな塗料となっております。







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